言葉によるコミュニケーションに問題がある患者さまには、聴く、話す、読む、書くといった言語機能の訓練や発音の訓練を行い、周囲の人と円滑にコミュニケーションが行えるように援助します。 また、食べることに問題のある患者さまには、噛む、飲み込むといった訓練を行い、安全に楽しく食事が行えるように援助します。
大脳の言語中枢の損傷により、「聴く」「話す」「読む」「書く」「計算」が不自由になった患者さまには、コミュニケーション能力の改善を目的とした訓練を行います。また、ご家族さまへのコミュニケーション方法についてのアドバイスや代償手段の検討も行っています。
食べられない、うまくのみ込めないといった患者さまには、間接訓練(筋力を強化する体操・嚥下反射促進のためのマッサージなど)や直接訓練(実際に食物や水分を用いた咀嚼・のみ込みの訓練)を行っています。必要に応じて嚥下造影検査を行い、患者さまに適した食形態や食べる姿勢などを検討します。
事故や脳血管障害により、注意・記憶・行動・感情・遂行機能などに障害を受けた患者さまには、それぞれの症状に合わせて機能改善に対する直接的な訓練を行います。また、生活上の問題を減少させるための代償手段の獲得に対する訓練も行います。iPadやパソコンなどの情報機器を取り入れ、幅広いリハビリテーションを行っています。
口唇や舌などの発声発語器官に障害があり、呂律が回りにくい、声が出にくい患者さまには、口の体操や呼吸・発声訓練、苦手な音の発音訓練などを行っています。また、発話が困難な患者さまには、コミュニケーションの代償的方法について検討します。
管理栄養士、言語聴覚士により月1回実施しています。
患者様の食事の形態、栄養補助食品や行事食について話し合いその方に適した食事を提供できるようにしています。
多くの患者さまが、慣れない入院生活や今後の不安など、大小さまざまなストレスを抱えて過ごされます。患者さまが前向きにリハビリに専念できるように、ご希望に合わせてこころの面からお手伝いさせて頂きます。人前で話しづらいことも、安心してお話頂けるよう個室を設けてお伺いします。